GYM

見る夢


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 こっちはエンディングをイメージして。クリアはしたけど、なんか心の中にこれでよかったのかな? みたいな、そういう後味の悪さを曲にできたらなぁと思って作りました。結構好きな曲。
作曲時に話した曲のイメージ
 SAVAGEのエンディング曲。
 実際にSAVAGEをやってみて、感じたことを曲にしてもらった。
 SAVAGEそのものは、カスタムサーガの世界に何の影響も及ぼさない小さな事件で、この曲の主人公もまたさらに何の影響も及ぼさない、名もない男性。

 以下は、曲の完成時に語られた曲のイメージ。

 突然死体に襲われた状況で、恋人と離れ離れになってしまった男。

 一緒に逃げ惑った仲間ともはぐれてしまい、食料も突き、武器も折れ、ただひたすら隠れながら死を待つ状況で、彼は懐かしい声を耳にする。

 その声は、言葉にはならないうめき声。何を言っているのかは全く分からない、うろつく死体特有の呼吸音のようなもの。

 だが、その声はとても懐かしい……混乱で離れ離れになって、もう、二度と聞けないと思っていたあの声。

 恐る恐る建物の隙間からその声の主を探す。死体の群れの中に、もう生きていないが、確かに彼女の姿がそこにあった。

 普通であれば恐怖に怯え、死を覚悟するその瞬間、彼の心は喜びに震えていた。

 もう、どのみちここで力尽きる。その最後の最後に、君の姿が見れてよかった。君に会えてよかった!

 男は走り出す。死体となった恋人を抱きしめるために!

 もう、わずかの命。どのみち殺されるか、餓死するかの選択肢しかなかった。しかし彼を動かしたのはそういった打算ではなかった。

 ただひたすらの感謝。死ぬ間際に、一目恋人に巡り合えた奇跡。これに感謝し、喜びの中で、その男の人生は幕を終えた。