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 ちょっとボス戦的な場面をイメージして。じっと我慢してたのがもうむりきれちゃえ! みたいな感じの曲。金もないのにパチンコに行って嫁さんついに怒る! みたいな、そんな曲。
作曲時に話した曲のイメージ
 曲のイメージがはっきりしていた方が作曲しやすいのではないかという事で、この曲から、こういう事件があって、こういう人で、という物を伝えるようにしました。以下、作成時に話した内容です。

 バルカムット帝国に反抗する組織はいくつか存在するものの、その大半は失敗に終わっていた。成功したものは、息をひそめて逃げ回るか、武力でもって組織的に抵抗を行うか、幸運に恵まれるかのいずれかで、エルフのジリスは幸運に恵まれた反乱の主導者だった。

 モーゼが反乱を起こし、空白地帯となった街に滑り込み、大勢の元奴隷をそこで生活させた。さらに幸運なことに、モーゼが奴隷を引き連れて脱出する際の集合地点にも選ばれたため、奴隷らの群れの代表として一目置かれる存在でもあった。ただし、もともと正確にやや難があり、権力欲が強く、恨みを忘れない傾向があった。

 モーゼとの関係は最初のうちは良好であったが、モーゼがシナイ山に籠り、何かしらの儀式を始めてからは、徐々にその性格の悪さが顔をもたげ始めた。いつまで待っても下りてこない指導者に対する苛立ちもあった。最終的な目標地点も定かでなく、いつまで節約した生活を続けなければならないのか。いつまで、この逃亡生活が続くのか。もう、ここシナイ山に定住しても良いのではないか。そういう意見が少なからず現れ始め、ジリスはその代表となった。

 ジリスは脱出の際、みんなが持ち寄った食料を使い、山の麓で宴会を始める。連日連夜の宴会に対して、モーゼの代理を務めていたダナーンは幾度となく苦情を申し立てたが聞く耳を持ってもらえず、結局、モーゼが降り立つまでこの問題は解決しなかった。

 ある日の宴会にて、突如として宴会の参加者らは襲撃を受ける。モーゼとその親衛隊による奇襲により、ジリスをはじめとする宴会参加の首謀者はとらえられ処刑されてしまった。